| 去る3月11日に東北地方太平洋沖で発生した、マグニチュード9という世界最大級の地震は、既に2万人を超える死者・行方不明者をもたらし、多くの町や地域をほぼ壊滅状態に追い込み、さらに、原子力発電所における安全装置を破壊し、我が国全土を放射能汚染の危機にさらそうとしております。 この災害によって、心ならずも命を落された方々、怪我をされた方々、住む家を失われた方々など、全ての被災者の皆様に対し、衷心よりお悔やみと見舞いを申し上げます。 確かに、今回の災害は、想定をはるかに超える、まさに「国難」ともいうべき災害でありました。 しかしながら、絶望の淵にあっても、被災者の皆さんは、お互いに助け合い、希望を捨てず、明日に向かって懸命に生きようとされており、それに応えようと、日本全国から支援の嵐が沸きあがっています。 また、原子力発電所においては、東京電力の担当職員のみならず自衛隊や消防関係者が、放射能被曝の恐怖と戦いなから、国民を救いたいという一心で、自らの命を賭して懸命に作業を続けています。 今回の災害で、我が国は多くの大切なものを失いました。しかし、その一方で、日本人の心に「絆」と「信頼」が生まれることによって、近い将来に必ずや見事な復興と再生を遂げることができることを、私は確信しております。 また、私自身、今回の災害で、日本人が本来持つ底力を垣間見ることによって、大いに勇気づけられましたが、同時に、人の命の大切さ、そして、あらゆる脅威からどうやって命を守っていくのか、防災に対する行政の責任の重大さを痛感したこところであります。 本県においては、津波の危険性は比較的少ないものの、土砂災害危険箇所は全国一多く、学校の耐震化率は、全国で下位に位置しております。 これも、「コンクリートから人へ」という現政権の方針によって、公共事業予算が大幅に削減され、本県の財政状況が厳しい中で、事業がより厳しく選別された結果でありますが、私は、県に求められる最も重要な役割が、「県民の生命と財産を守ること」であることを、改めて肝に銘じる必要があると思います。 私自身、被災地における被災者支援、復興支援もさることながら、影響を受けた本県企業等に対する支援の実施、さらには、今回の災害による犠牲、教訓を無駄にしないためにも、将来に向けた県民の安全・安心の確保、とりわけ、災害から県民を守るための施策の推進について、最大限の努力をして参る所存であります。 引き続き、皆様からの忌憚のないご意見,ご要望をどしどしお寄せいただくとともに、ご支援、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 |